ねんきん特別便の発送完了
少し前の話になりますが、2008年10月末をもって、『ねんきん特別便』の発送を終えたと、社会保険庁が発表しました。
しかし、大きな問題が生じているようです。4100万人から返答がなく、また、171万人分があて先不明というのです。つまり、送られた人の半数が応答していないのです。そして、返答した方の多くにも間違いがあるというのです。
ねんきん特別便は、持ち主がわからない年金記録の所持者を明らかにするために送られる書類であり、過去の年金加入記録(国民年金・事業所名・共済組合名、資格取得日・喪失日、加入月数)が記されています。
『年金加入記録回答票』
『ねんきん特別便 年金記録のお知らせ』
『説明書』
からなっており、すべての受給者と加入者 計1億873万人に郵送されています。社会保険庁 社会保険事務センターから送られてきた黄緑色の封筒に見覚えありませんか?まだの方は、できるだけ早く回答票を郵送してください。
もし、回答しなかった方に年金記録漏れがあった場合、その事に気付くことが遅くなる若しくはずっと分からない状態になるので、その期間分の年金が支払われないという事態になります。実際、社会保険庁は、持ち主を特定できない年金が存在することを明かし、本人からの申告がなければ支給できないと発表しています。
終身雇用制が崩れた今日においては、転職回数が多い方も少なくなく、その分、確認に手間取ることも多いでしょうが、間違わないように注意してください。
なお、よくわからない方は、『ねんきん特別便専用ダイヤル』(0570-058-555)をご利用ください。IP電話・PHSからは(03-6700-1144)となります。
全国の社会保険労務士会でも無料相談しています。
ねんきん特別便が届かない方の対処法
住所・氏名を変更したにもかかわらず、手続きをしていない場合、ねんきん特別便が届かないことがあります。
その場合、
第1号被保険者は市区町村役場
第2号被保険者は勤務する会社を通じて年金事務所
第3号被保険者は配偶者が勤務する会社を通じて年金事務所
年金受給者は管轄年金事務所
で、それぞれ手続きしてください。
実際、278万通が宛先不明で返送されているそうです。
まだ届いていない方は、上記の理由である可能性が高いので、すぐに手続きしてください。