平成27年度の公的年金運用損は約5兆3千億円
年金運用を失敗した日本政府とGPIFで説明していました、平成27年度の公的年金運用結果が公表され、約5兆3千億円の損失を出していたことがわかりました。
5年ぶりのマイナスです。
平成27年度 運用実績
【収益率】 -3.81%
【収益額】 -5兆3,098億円
【運用資産額】 134兆7,475億円
本来なら7月上旬に公表されていたはずですが、参院選への影響を考慮した政府の意向により先送りされていたとされており、この損失額を見たら損失隠しという目的もあながち間違った情報ではないことがわかります。
アベノミクスを演出するために株価を高値で買い支え、しかも、リスクの高い株式投資運用比率を50%に引き上げたことが、被害を拡大させました。
いつまでも株高円安が続くはずもなく、平成27年には中国経済の減速を理由とした暴落である、いわゆるチャイナショックが起こり、これが大きな損失につながっています。
日本政府とGPIFの言い訳
「トータルではプラスなので、短期だけで評価しないで欲しい」というのが、安倍政権とGPIFの言い分です。
確かに正論ではありますが、アベノミクスの自己演出のために国民の大切な年金を使用して株価操作し、そして大損害を出したことは大きな問題があるでしょう。
しかも、安倍首相はすでに失敗しているアベノミクスを再点火すると公言しており、さらに年金が無駄に使われる可能性が高いです。
損すれば将来の年金額が減額される可能性もあるのです。
2016年度(平成28年度)も損失拡大
今回公表されたのは去年の運用成績で、今年は英国のEU離脱に伴う暴落があったため、さらに損失拡大している可能性が高いです。
そもそも、アベノミクスの効果が剥げ落ちて、年初から株も為替も下げています。
GPIFはかなり高い位置で買っているので、このまま戻らなければ損失は免れません。
GPIFの公的年金運用損は、来年も大きな問題となりそうです。